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越谷サンシティ再整備から…未来を考えるシンポジウム報告

 


老朽化やテナントの撤退意向を受けて、4年後の解体と新施設建設が持ち上がっている越谷サンシティ。今後について市民が考える場を作ろうと、10月4日にコミュニティデザイナーの山崎亮さんを講師にお迎えしたシンポジウムを開催しました。

 基調講演の前に、越谷サンシティが再整備を検討するに至った経緯について、越谷市政策担当部長の徳沢勝久さんより説明がありました。

 第1部は山崎さんが手がけてきた事例を紹介しながら講演を行っていただきました。市民が育つ・成長する時間を十分にとろう。まちづくりの速度を市民に合わせよう。という斬新な視点からお話が始まりました。「地域づくりは地域づくりの専門家が作るわけではなく、そこに住んでいる人の意識→行動→生活→人生から地域が出来上がり、その人々の意識が変わるきっかけづくりを考えるのがコミュニティデザイン。大きな計画が始まる時に関係者だけで密室で進めるのはとてももったいないこと。日頃から市民が知識をインプットできる機会を作り、質の高い議論ができる場作りを時間をかけて醸成することが行政の大事な仕事だ」と山崎さんはおっしゃっていました。

 そして第2部はネットの山田裕子がコーディネーターを務め、古民家再生に取り組む畔上順平さん、地域の農家やお店の人と一緒にオーガニックマルシェ「acha acha(あちゃあちゃ)」を主宰する小菅祐加さん、山崎亮さん、徳沢勝久さんとでトークを行いました。「越谷の一番の財産は「人」。面白い市民活動をしている人が沢山いるのだから、サンシティの未来についてもそうした人たちの能力をさらに引き出せる場所にするための視点が必要ではないか」といった意見が出ました。

 私たちは果たして20年もしたら撤退していく施設をまた作りたいのでしょうか。

 私たちがこれからの越谷を考え、学ぶことでサンシティや越谷の未来は変わっていきます。

 今後もサンシティ問題については、このようなフラットに議論する場を重ねていきたいと思います。引き続きご意見をお寄せください。


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