路上にポイ捨てされたペットボトル。その後どこへ行っているか、知っていますか?
ペットボトルのようなプラスチックごみは、途中で細かく砕けて5ミリ以下の「マイクロプラスチック」となって最後には海洋生物の体内に入り、海の生態系を壊し環境を汚染しています。「海なし県」の埼玉も他人事ではありません。あらゆるプラスチックごみは路上から川へ流れ、海へと流れ込んでいるからです。
そんな状況を止めるために全国では「プラごみゼロ」を宣言し、積極的にプラごみの削減に取り組む自治体が増えています。
6月議会でネットの山田裕子がプラごみ削減策について質問したところ、これを受け越谷市は「越谷市役所プラスチック・スマート宣言」を発表。あらゆるプラごみの削減に積極的に取り組むとしました。このような宣言は県内では初となり、市役所が率先して取り組むことにより市民や近隣自治体にも働きかけていくとしています。
具体的な取り組みとしては、
市が開催する会議やイベントでのペットボトル飲料配布の禁止
職員が率先してレジ袋やプラスチック製ストロー、スプーン等の使用を控える
マイバッグ運動の促進
市の記念品や配布物は環境に配慮した素材を選び、繰り返し使えるものとするなどです。
宣言発表から1か月がたち、少しずつですがさらに様々な取り組みが行われるようになりました。市役所内の売店ではペットボトルに代わり、缶ボトルの飲料が置かれるようになっています。
これを機に、市内イベント等でのマイ食器の持参やリユース食器使用への補助など、脱プラスチックに向けたさらなる取り組みを拡げてほしいものです。
しかし、単にプラスチック製品の使用を控えれば良いのでしょうか。紙や缶などの代替品を使用しても、使い捨てであれば環境に負荷をかけていることに変わりはありません。大量のリサイクルには膨大な経費とエネルギーを必要とし、焼却処分には温暖化と大気汚染がつきものです。
私たちが目指すべきは、プラスチックごみを含めたあらゆるごみを出さないように生活する「ゼロ・ウェイスト」の社会ではないでしょうか。
ネットではごみを出さない暮らし方について実践・提案する会を立ち上げました。どなたでもご参加いただけます。ぜひご参加ください。
